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裁量トレードは「見送った回数」で決まった|脱サラ後、触る口座に置いた3つのルール

相場から少し距離を置き、触るかどうかを見送るか考える後ろ姿の水彩イラスト

先に結論から書きます。脱サラ後、自分で判断して売買する裁量トレードで私に効いたのは、上手な勝ち方ではなく、上手な見送り方でした。触りたくなったときに触らずにいられた回数が増えるほど、負けが静かに減っていった。これは、私が「触る口座」と「眺める口座」を分けて持っている中の、「触る口座」=裁量のほうを深掘りした手記です。

華やかな手法の話は出てきません。むしろ、いかに触らずに済ませるかという地味な工夫の記録です。派手さはないけれど、私にとってはこれが一番効きました。

この記事でわかること 触る口座で最初にやりすぎた失敗/見送る回数が増えると負けが減った理由/触る口座に置いた3つのルール(1トレードの上限額・1日の回数上限・見送りの基準)/眺める口座は別に持っているという整理。数字や結果を保証するものではありません。

「触る口座」で、最初はやりすぎた

裁量を始めたばかりの頃、私は触りすぎていました。チャートを開けば何かしたくなる。上がりそうに見えれば買い、下がりそうに見えれば売り。理由は毎回それらしく用意できるのに、振り返ると、ただ触りたかっただけの取引がほとんどでした。やりがちな失敗5つにも書きましたが、失敗の起点はいつも「触りたい」という衝動でした。

問題は、触った回数のぶんだけ手数料も判断ミスの機会も増えることでした。勝ったり負けたりを繰り返しているようで、回数が多い月ほど、月末の残高は静かに削れていた。触ること自体が損失の入り口になっていた、というのが正直なところです。

見送る回数が増えるほど、負けが減った

転機は、「今日は触らない」と決めた日が、思ったより穏やかに終わると気づいたことでした。触らなければ、負けようがない。当たり前のことなのに、触りたい衝動の中にいると、この当たり前が見えなくなる。そこから私は、勝つ工夫より、見送る工夫に軸を移しました。裁量の成績は、良いエントリーの数ではなく、悪いエントリーを見送れた数で決まる——これが1年触ってみての実感です。

ちなみに私が裁量用に使っている口座のひとつは、国内で口座数が多い大手のひとつであるDMM FXです。取引ツールが素直で、少額をぽつぽつ触るぶんには扱いやすいと感じています。ただし、道具が扱いやすいことと、たくさん触るべきことは別の話です。スプレッドや取引単位などの条件は各社・時期で変わるので、始める前に必ず公式で最新の内容を確認してください。

▼ 私が裁量用に使っている口座のひとつ(DMM FX)

触る口座に置いた、3つのルール

見送りを衝動任せにすると続きません。だから私は、触る口座に3つのルールを先に置きました。

1つめは、1回のトレードに賭ける上限額を先に決めること。その1回で失っても平気な額を、触る前に決めておく。この上限は、口座に入れている余剰資金のごく一部です。いくらを余剰資金とするかの考え方は、FXはいくらから始めた?のほうにまとめています。

2つめは、1日に触る回数の上限を決めること。私は、多くても1日数回まで、と決めました。回数に上限があると、「この1回を使う価値があるか」を自然に考えるようになり、どうでもいいエントリーが減ります。弾数を絞ると、狙いが澄む感覚がありました。

3つめは、見送る基準をひとつ言葉にしておくこと。私の場合は「理由を一言で説明できないなら触らない」です。焦って触るときは、たいてい理由が言葉になっていない。だから、口に出せない取引はその場でやめる。この一言があるだけで、衝動の何割かは止められました。

正直に補足すると、このルールを完璧に守れた月ばかりではありません。守れずに触って、案の定削った月もあります。ただ、ルールがあると、破ったことに自分で気づける。気づけると、次の日に戻ってこられる。ルールの価値は、破らせないことより、破ったと分からせてくれることにあるのだと思います。触る口座は、勝つための場所というより、自分の衝動を観察するための場所になりました。

「眺める口座」は、別に持っている

触る口座とは別に、私は自分では売買しない「眺めるだけ」の口座も持っています。自動売買を少額で回して、その挙動を横目で観察する用の口座です。触る口座と混ぜると、自分の裁量の記録が濁るので、完全に分けています。この眺める口座のほうの話は、自動売買は「眺める口座」で試したにまとめました。裁量と自動売買、どちらも余剰資金の範囲で、収入の柱ではなく補助線として付き合っている、という点は同じです。

まとめ|勝ち方より、見送り方を鍛えた

脱サラ後の裁量トレードで私が鍛えたのは、勝ち方ではなく見送り方でした。触りすぎて削った時期を経て、1回の上限額・1日の回数上限・見送りの基準、という3つのルールを触る口座に置いた。派手ではないけれど、悪いエントリーを見送れた数が、そのまま成績になりました。裁量に興味がある人ほど、まず「触らない練習」から始めてみてほしいと思います。全体像は脱サラ1年の振り返りにまとめているので、あわせてどうぞ。

触る口座を持つか迷っているなら

裁量で少額を触ってみたいと思っても、始める前に各社の公式ページで最新の条件(スプレッド・手数料・最低取引単位)を必ず確認してください。そして何より、1回の上限額と見送りの基準を、口座を開くより先に決めておくこと。道具より先に、触りすぎない仕組みを用意するほうが、結果的に家計を守ってくれます。

あおい
脱サラしてフリーランスになった元・会社員。独立後の収入の波と向き合いながら、FXとは依存しすぎない距離で付き合っています。煽らない・大きく見せない・自分の失敗も書く、を心がけて手記を残しています。

FX(外国為替証拠金取引)は為替相場の変動により損失が生じるおそれがあり、預けた証拠金を上回る損失が生じる可能性があります(元本保証はありません)。脱サラ・独立にも収入が途絶えるリスクがあり、本記事の内容は結果を保証するものではありません。本記事は情報提供および筆者の体験の記録を目的としたもので、特定の取引や口座開設を推奨するものではありません。最終的な判断はご自身の責任で行ってください。掲載内容は執筆時点(2026年7月)の一般的な情報であり、各社の最新の条件は必ず公式の情報源でご確認ください。本サイトはアフィリエイト広告(成果報酬型広告)を利用しています。